離婚の際に浮気調査を依頼する意味とは… | 2025.04.03

こんにちは、探偵さんドットコム京都の横田です。

「浮気調査を依頼する意味はありますか？」と、初めて弊社に浮気調査をご相談いただくお客様にたまに聞かれることがあります。要するに浮気調査をやっても、例えば離婚の条件や配偶者から取れる慰謝料や財産分与などのお金や条件は変わらないんじゃないの？　というお考えがあるのだと思いますし、もしかすると大半の一般の人はそう思っているのかもしれません。

以前、いつもお世話になっているベテランの弁護士さんに「ちょっと不貞絡みの素行調査のことで、話しを聞きたいっていう方がいるから事務所に来てくれる」と言われ、いつものようにその弁護士さんの事務所にうかがうことになりました。

そのご相談者は女性で、弁護士さんを交えて、お話しを聞くと、夫と離婚を考えていて、恐らく不貞があると言う。ただ、完全な確証はないと。で、離婚の条件として、慰謝料は勿論のこと、小学生の二人の子供の親権と養育費、自宅不動産や預金など財産分与も希望通りの条件で勝ち取りたいということでした。

ただ、その女性が言うには、先々の生活もあるので、できる限り出費は抑えたい。離婚自体は恐らく夫側も望んでいることですし、少しなら証拠的なＬＩＮＥのやり取りのスクリーンショットや友人たちの目撃談もある、また、ある程度不貞がバレていると夫側は覚悟していると思うので、「お金をかけて浮気調査をする意味はあるんですか？」と弁護士さんと私に問いかけられました。多分、ご自身で離婚調停を申し立てても、法的に決まっている金額や条件は、ほぼ希望通りの条件が通るんだろうという目算です。

「不貞の証拠があれば、有利に離婚が進められる」と、それまで黙って女性の話しを聞いていた弁護士さんが一言おっしゃいました。実はその弁護士さんはある分野で有名な弁護士さんで、その一言が私とご相談者に重く響いて、浮気調査のご依頼へと進みました。

それから１０年ほど月日は経つのですが、では、なぜ証拠があると離婚が有利に進められるのか？　ということを色々と見聞きしてきました。例えば、弊社で浮気調査をして不貞の証拠を準備した後に、弁護士さんに依頼をして調停の話し合いをしている最中、何回かの調停の後、「弁護士さんが不貞の証拠をなかなか出してくれない」と言われるご依頼者がいらっしゃいます。

ご依頼者としては早めに証拠を提示して、相手方をギャフンと言わせたいということだとは思うのです。恐らく、弁護士さんを入れないで、ご依頼者がご自身で調停を申し立てていれば、早い段階でというか、初回の調停から、または申し立て時点から証拠提示することが多いかもしれません。

しかし、これは一つの戦略でもあるんです。

離婚調停となると、基本は離婚協議の話し合いとはいえ、相手方とは敵と味方に分かれることが多いです。相手方に対して悪いところを責めたとして、相手方がそれをすべて認めて謝罪し、条件をすべて飲むなんてことはあまり聞きませんし、平気で嘘やはったりを言う人もあることを弁護士さんは知っています。

２回、３回と調停が進む中で相手方に好き放題言わせておいて、「不貞なんかない、妄想だ」とまで言わせて、そのあとに証拠を提示すれば、相手方は調停の話し合いを通じて、ずっと嘘を言ってきたとなり、調停員や裁判官の心証を大変悪くすることになって、流れをグッと自分の方に有利に引き寄せられたり、仮に相手方が弁護士を立てていた場合、それがきっかけで弁護士が代理人を降りてしまうこともあると聞きます。

離婚に至る経緯は、皆さま様々で同じケースはそうそうないと思いますが、もし仮に相手方に不貞があると感じることがあって、ある程度の確信があるのでしたら、浮気調査を通じて離婚調停や離婚裁判を有利に進めるためにも、是非ご一考いただければと思います。

離婚調停についてご参考にどうぞ。

【離婚調停とは？流れ・費用・期間や注意点｜弁護士解説 | 離婚の相談はデイライト法律事務所】
https://www.daylight-law.jp/divorce/60002/#rikon_-3